家造りで必要な基礎知識を学ぶ

上手な家造りの為に、3つの柱を意識して進めていくのが重要です。

具体的にどう進めていけばいいのかを、順を追って説明いたします。

その一
家造り段取り表

いつどうやって始めたらいいのか分からない家造り。
ただ漠然と考えているだけだと、なかなか前に進みません。
まずはおおまかな流れを確認しましょう。
実際に動き出したら、各項目をチェックしながらマイホーム計画を立てましょう。

下記をクリックして閲覧してください。

STEP 1

STEP 1(約2ヶ月)

▶︎情報収集

□ 雑誌、WEBサイト、SNSで好きなインテリアや家のテイストなどイメージ写真をピックアップする。
□ 気になる建築会社をチェックする。

▶︎要望整理

□ 家族の意見をまとめよう。
□ 家族それぞれの「好き!」を発表し合う。

▶︎予算計画

□ 家族の預貯金を確認する。
□ 今後のライフイベントでかかるお金の概算を見積もる。
□ 贈与を見込める場合は、親に相談する。
□ 毎月の返済額や、頭金を試算する。
□ 金融機関に住宅ローン借入額などを試算してもらう。

POINT
「匠の御縁です」では、資金のご相談も承っています。
この段階から家造り相談を開始しましょう。
▶︎土地探し

□ 住みたいエリアを決める。
□ 「匠の御縁です」や建築会社・不動産会社に相談して、土地の候補を探してもらう。
□ 候補の土地は昼と夜に見学。周囲の環境を確認する。
□ 希望の工法・間取りで建てられる地域かどうか確認する

POINT
「匠の御縁です」や建築会社へ相談することが大事。
土地購入での予算オーバーは建築費にしわ寄せが及ぶので、予算配分が偏っていないかもチェック
土地探しのポイント
ポイント1「敷地条件を確認する」

建ぺい率(敷地面積に対しての建築面積)、容積率(敷地面積に対しての延床面積)、高さ制限などの建築規制を踏まえ、希望のプランの家が建つか確認する。

土地探しのポイント
ポイント2「地盤の状態や改良の要・不要を確認する」

地質や地盤の状態によっては補強費用が必要な場合も。
詳細な調査が必要だが、建築会社に相談することで、地番の状態や改良工事の要・不要を確認する。

土地探しのポイント
ポイント「擁壁(ようへき)の要・不要を確認する」

道路より土地が高くなっている部分は、土をためておくための擁壁が必要になる。
工事費用や影響する周囲の土地との高低差や施工の難易度を確認する。

土地の形状や敷地条件によって希望の家が建たない場合も。
どんな家にしたいのかを伝え、予算のバランスを取りながらプロ目線で条件に合う土地を、「匠の御縁です」や建築会社、不動産会社と一緒に探してもらうのが効率的です。


STEP 2

STEP 2(約5ヶ月)

▶︎業者選定(見積もり依頼)

□ 候補の業者にプランニング・概算見積もりを依頼する。
□ 要望が反映されているか、プランと見積もりを確認する。

POINT
見積書の書き方は会社によってバラバラ。
「一式」の中には何が含まれているのか、明細で工事内容や材料、面積など内訳の確認をしましょう。
▶︎土地申し込み

□ 売主に購入を申し込む
□ 土地申し込みの手付金を支払う

土地購入でローンを利用する場合

単独の土地購入では住宅ローンは使えない。
住宅ローンが実行されるまでの間「つなぎ融資」を受けるのが一般的です。
借入期間は短いが通常の住宅ローンより金利が高めであること、諸費用が多くかかることに注意しましょう。

POINT
土地購入でつなぎ融資などを受ける場合は、建物のラフプランと概算見積もりが必要です。
この段階までに家の建て方をおおまかに決めておきましょう。
▶︎設計を依頼

□ 業者決定。他の会社に断りの連絡を入れる。
□ 住宅ローンの仮検査を受ける。
□ プランの詳細を固める
□ 設備や仕様、仕上げ材を打ち合わせで決める。
□ 造作箇所、範囲を打ち合わせで決める
□ 予算調整を行う

POINT
キッチンや浴室などの設備、床や壁などの仕上げ材、建具類はカタログやサンプルの他、必要に応じてショールームで実物を確認する
POINT
予算の範囲内に収まるように、導入する設備や建材などを調整。
スタート時にまとめた要望整理表を参考に優先順位をつけましょう。
▶︎工事請負契約

□ 最終プランを決定し工事請負契約を結ぶ

POINT
工事請負契約と約款、図面、仕様書、見積内訳書などは、契約締結の数日前にはもらって内容をしっかり読み込んでおきましょう。
▶︎建築確認申請

□ 業者に建築確認申請を提出してもらう

POINT
プランが基準を満たしているかチェックされる。
これ以降の大きなプラン変更は再度の申請になる場合があるので注意が必要です。
▶︎ローン正式申し込み

□ 本審査を受ける

自分たちで用意するもの
・住民票・印鑑証明・本人確認書類・実印・通帳印・源泉徴収票・課税証明書や納税証明書
業者に用意してもらうもの
・工事請負契約書等・建築確認申請書・土地の公図、登記事項証明書・見積書・図面(平面図、配置図、土地測量図等)
※提出書類は借り入れる人、金融機関によって異なります。


STEP 3

STEP 3(約4ヶ月)

▶︎着工

□ 近隣へ挨拶へ行く。
□ 地鎮魂祭を行う。

鎮魂祭とは

土地を守る神様に工事の安全を祈願する行事。
最近は簡略化されることもあるが、実施する場合には神主さんへの謝礼、供物などの費用で約5万円程度。
その他、近隣あいさつの手土産代も。
行事の準備は建築会社が代行する場合があります。

□ 上棟式を行う。

上棟式とは

工事が棟上げまで終了したところで執り行う行事。
元々は骨組みが完成した区切りの時期に、ここまで無事に工事が進んだことへの感謝と、完成を祈願する儀式。
職人さんへのご祝儀などで、約10万円程かかります。

□ 竣工に備えた引越し準備

POINT
カーテンの採寸、大型家具や家電の搬入経路を確認。
場合によっては建具や手すりをつける前に搬入するようスケジュールの調整をしましょう。

例)建築費の支払い時期
業者によっては、工事の代金を複数回に分割して支払うことも。
まずは、支払い時期や金額を確認し、自己資金が不足する場合は、分割の回数を調整できないか業者に相談をしましょう。
つなぎ融資の利用も考えておきましょう。

▶︎完成・引き渡し

□ 竣工検査

POINT
床・壁などの仕上げ、設備や電気配線の動作確認で施工の不具合がないか見ましょう。
補修箇所、補修方法と期限を施主と建築会社で確認しましょう。

□ ローン契約
□ ローンの実行・鍵の引き渡しを受ける
□ 各種登記・申請手続きをする

POINT
金融機関が指定した司法書士が登記手続きを代行するのが一般的。
登録免許税や司法書士報酬の他、ローンの融資手数料や火災保険料などがかかります。

□ 引越し準備・入居

POINT
不動産取得税の軽減やすまい給付金の申請。
住宅ローン控除を受けるための確定申告、住宅取得金融贈与の非課税特例の申告など、入居後に自分で行う手続きを忘れずに行いましょう。

竣工検査チェックリストで、部屋ごとに工事の不具合がないかチェックしましょう。

リビング・ダイニング・キッチン・寝室

□ 設備機器が使えるか
□ コンセントの位置や数

□ 電気がつくか
□ 床に気になる傷はないか

□ 壁に気になる傷はないか
□ 天井に気になる傷はないか

トイレ・洗面・玄関・その他

□ 設備機器が使えるか
□ コンセントの位置や数

□ 電気がつくか
□ 床に気になる傷はないか

□ 壁に気になる傷はないか
□ 天井に気になる傷はないか

外構

□ 設備機器が使えるか

□ コンセントの位置や数

□ 電気がつくか

その二
予算算出表

注文住宅を建てるにはどれくらいの予算がかかるのか、家造りを始めるタイミングで予算を検討しておきたい。
自己資金と住宅ローンの毎月返済額を確認して、自分たちの総予算目安を出してましょう。

▶︎家造りにかかるお金の目安

下記をクリックして閲覧してください。

本体工事費

本体工事費
70~80%
家そのものに関する工事日のこと。
基本的には以下の項目。
会社によって呼び方が異なる場合もあるので、不明点は確認をしましょう。

仮説工事費…仮設トイレや足場の設営
土木・基礎工事費…コンクリート・鉄筋・杭などの家の基盤を作る工事
屋根工事費…瓦や雨どい・水切りの取り付け工事
石・タイル工事費…浴室や壁、玄関などのタイルを貼る工事
左官工事費…外壁や内壁を塗り仕上げとする工事
建具工事費…ドアや窓、サッシなど建具取り付け工事
内装工事費…床・壁・天井の仕上げに関する工事


付帯工事費

付帯工事費
15~20%
建物本体以外の工事費。
ガス、水道関連工事や土地改良費などは敷地条件による差が大きい。
会社によっては本体工事費に含める項目もあります。

解体工事費…購入した土地に元々建てられている家などがある場合の解体工事
地盤改良工事費…家を建てられる状態にするために行う補強工事費
引き込み工事費…水道管やガス管などを土地に引き込む工事費
外構工事費…庭や敷地の塀、門扉など、家の外構部分の工事
屋外電気工事費…屋外の照明や給排水管の設備工事
空調設備工事費…エアコン本体や室外機、換気扇などの取り付け工事


諸経費

諸経費
5~10%
登記や住宅ローンの借入にかかる費用、引越し費用など工事以外の費用。
工事終盤に現金で支払うので、自己資金の配分に注意

住宅ローン手数料…住宅ローンを受ける金融機関に支払う事務手数料
登記費用…住宅の登記手続きの登録免許税や司法書士の代行手数料
印紙税…建築会社との契約やローン契約の際に必要な印紙代
地鎮祭費用…地鎮祭の実施にかかる費用や、神主さんへの謝礼など
上棟式費用…職人へのご祝儀やお供え物やお弁当など、上棟式の実施にかかる費用
引越し費用…引越し業者に支払う費用や家具・家電など新たに購入する場合の費用


土地購入費

(+)土地購入費
土地代と建築費(本体・付帯工事費)のバランスに注意!
土地にお金をかけすぎて建築費を削ることにならないように気をつけましょう。

▶︎住宅ローンと自己資金の目安

自己資金の出し方

手持ち資金 + 贈与額 ー 半年〜1年分の生活費 = 自己資金

住宅ローン借入額の出し方
※借入期間は定年までを目安に考える

毎月返済額

6万円7万円8万円9万円10万円
20年12431450165718652072
25年15001750200022502500
30年17382028231826072897
35年19592286261229393266

試算条件:金利1.5%、金利は完済まで固定、元利均等返済。ボーナス返済無し。1万円未満切り捨て。単位は万円
表の見方:横軸から試算した毎月返済額を選択。縦軸から返済期間を選択し交わった数字が借入目安額

その三
理想のくらしを
想像しよう

理想の暮らしについて、チェックしていきましょう。

▶︎したい暮らし
クリック

□ 家事をラクにしたい
□ 料理を楽しみたい
□ 家族の気配を常に感じたい
□ 疲れを癒したい

□ 趣味を満喫したい
□ 自然とつながりたい
□ 子育てを満喫したい
□ スッキリと暮らしたい

□ 解放感を感じたい
□ 人が集まる家にしたい
□ 好きなものに囲まれたい
□ 明るい家で過ごしたい

▶︎好きなテイスト
クリック

□ ナチュラル
□ シンプルモダン
□ 和モダン
□ 和風

□ インダストリアル
□ 北欧
□ ヨーロピアン
□ カフェ

□ 南欧
□ カントリー
 
 

▶︎部屋ごとの要望…キッチン・リビング・ダイニング
希望のキッチンタイプ
クリック

□ 壁付け型
□ セミオープン型

□ 独立型
□ アイランド型

□ ベニンシュラ型
 


おきたい家具・家電
クリック

□ 冷蔵庫
□ 電子レンジ
□ 食器棚
□ ダイニングテーブル
□ ソファ
□ 本棚

□ リラックスチェア
□ 飾り棚
□ テレビボード
□ スタンド照明
□ テレビ
□ ピアノ

□ 雑貨
□ PC
□ ゲーム類
□ AV機器
□ スピーカー
□ 空気清浄機

取り入れたいプラン・設備
クリック

□ IHクッキングヒーター
□ ガスコンロ
□ 食器洗い乾燥機
□ ビルトイン浄水器
□ ビルトインオーブン
□ シャワー水栓
□ パントリー

□ 床下収納
□ 背面収納
□ 勝手口
□ スタディーコーナー
□ 吹き抜け
□ 作業スペース
□ リビング階段

□ 畳コーナー
□ デッキ隣接
□ 壁面収納
□ 床暖房
□ 空調機器
□ 大開口の窓
 


▶︎部屋ごとの要望…寝室
置きたい家具
クリック

□ ベッド(サイズ/台数)

□ 鏡台

□ ホームシアター設備


▶︎部屋ごとの要望…子供部屋
取り入れたいプラン
クリック

□ 将来間仕切り可能
□ リビングから見える室内

□ 落書きができる壁
□ ウオークインクローゼット

□ ロフト
 

置きたい家具
クリック

□ ベッド(台数)
□ 本棚

□ 洋服ダンス
 

□ デスク(台数)
 


▶︎部屋ごとの要望…洗面室・トイレ
洗面室に取り入れたいプラン・設備
クリック

□ 洗面ボウルを複数設置
□ アイロンなど作業スペース
□ メイクスペース

□ 脱衣室と洗面室を分離
□ 窓付き
 

□ 洗濯物干しスペース
□ 全身鏡
 

洗面室に置きたいもの
クリック

□ 洗濯機(ドラム・縦型)
□ バスタオル
□ 洗面用具
□ ドライヤー

□ 化粧品
□ 体重計
□ 洗濯物
□ 洗剤

□ 日用品のストック
□ 掃除用具
□ 部屋着・パジャマ
 


▶︎部屋ごとの要望…浴室
取り入れたいプラン・機能・設備
クリック

□ 広い浴槽(家族何人分)
□ 広い洗い場
□ 手すり付き
□ 窓付き
□ 露天風呂仕様
□ タイルや無垢材などのこだわり素材

□ 鍵付きドア
□ システムバス
□ 暖房機能
□ 浴室乾燥機
□ 追い焚き機能
□ 乾燥しやすい床材

□ ミストサウナ
□ ジェットバス
□ テレビ
□ スピーカー
 
 


▶︎その他ほしい空間
クリック

□ ガレージ
□ プール
□ 土間
□ シューズインクローゼット

□ 屋根裏収納
□ デッキ
□ 屋上
□ 趣味の部屋

□ 書斎
□ ロフト
□ 中庭
 

以上が家造りの基礎知識となります。
家造りの流れ・チェック項目を確認し、皆様の理想の家造りにご活用ください。